伊奈忠次
2005年 08月 17日
このお盆に祖母と親戚を訪ね、お墓参りもさせてもらった。頭を押しつぶすような夏の圧力にもめげず、祖父のお墓の前で手を合わせた。汗が目頭に刺さって、気がつくと意識が朦朧としている。暑さにはトコトン弱いRota様である。ふと目を横に滑らすと、ちょっと離れた場所にやけに立派なお墓があって、近づいて看板を読むと「伊奈忠次の墓」とあった。伊奈忠次は江戸時代初期、家康に仕えた能吏の一人。関東の経営に辣腕を振るった。大規模な水利事業をおこしたことで有名である。それも今調べて知ったので、お墓の前では「聞いたことのある名前かなぁ?」ぐらいにしか思わなかった。お線香の香りがプーンと漂ってくる。格別派手な見モノではなかったけれど、それでも程よい目の保養にはなった。時間があって、気も楽に抜けまくっていたので、叔父の家にあった本を数冊読み飛ばした。栗本薫の「グインサーガ」はおよそ20分で一冊読める。それの40巻前後を4冊読んで、続きは買って読むかな、と書店を覗いてみたら、なんとそこから続編が40冊以上出ていた。よって当座は断念。こんどBookOffで探してみよう・・・あとは懐かしいハインラインを半分と、ヒギンズを少々。叔父は本に埋もれて生活しているような人だから、それこそ何でもある。Rota様には懐かしい絶版の娯楽本が多い。SF部門の充実度は近所の図書館よりよほど上である。帰り際、駅の書店で「物語ドイツの歴史」を購入。今ひとつの出来でがっかり。中公の国の歴史物語シリーズでは「イタリアの歴史」が白眉であった。Rotaが関心をもっているヴィットリオ・アメデオ二世も出てくる。お奨めである。
by rotarotajp
| 2005-08-17 16:09
| バロック