歴史を感じるモノ
2005年 09月 18日
以前、どこかで「家康初陣の鎧」なるものを見て、非常な感慨をおぼえたことがあります。加藤清正の、例のノッポ飾りの日の丸兜もよかったですねぇ。武具の類は特定の個人名と結びつくと、いっそう有り難味が増すようです。鎧や兜の傷一つに、なにか大合戦の残り香があるようで興奮いたします。ちなみに「南蛮胴」に弾の痕が残っているものを見かけますが、あれは実戦でのモノではなく、試し撃ちして鎧の強度を確認してあるのです。特に日本で始まった事ではないと思います。海外ではあまり見かけませんが(一例としてルイ14世に献上された鎧がそうではないかと思うのですが)あるいは見た目がかっこ悪いからと修繕してしまったのかもしれません。日本の武具も江戸期に改修されてしまったモノが多く、そういう鎧兜は節句のお飾り向きですが、独特の迫力には欠けるようです。
これは武具ではないですが、印象深いのがナポレオンのデスマスク。お土産品でもありますから、色々な機会に見るわけですが、あれほどギョっとするモノは滅多にありません。古生物愛好家が万博のマンモスを見るときに感じる興奮に近いのではないかと思います。ミイラでも骨でも灰でもなく、人間としての形が見れてしまうのですから、なにか覗き見をしているような、冒涜的な気分になります。
これは武具ではないですが、印象深いのがナポレオンのデスマスク。お土産品でもありますから、色々な機会に見るわけですが、あれほどギョっとするモノは滅多にありません。古生物愛好家が万博のマンモスを見るときに感じる興奮に近いのではないかと思います。ミイラでも骨でも灰でもなく、人間としての形が見れてしまうのですから、なにか覗き見をしているような、冒涜的な気分になります。
by rotarotajp
| 2005-09-18 14:47
| バロック