日々是勉学


by rotarotajp
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軍隊

日本の軍隊で上官に何事かを命じられたなら「はっ!」と元気よく答えるのが流儀でありましょう。英語ならご存知の通り「Yes Sir!」です。さて、しかしこれがフランス語ともなると「Oui、Monsieur!」であります。腰から力が抜けます。ブルドー1946年モノのワインを注文されたわけでも、オシャレな街角でデミ・カフェを給仕しているわけでもない。「突撃!!」の命令に「Oui、Monsieur!」ですよ・・・フランス語というのは、なんとも軍隊の雰囲気に合わないのです。イタリア語なら「Si Signore」。パスタとピザ食って満腹になったけどチーズがないぞ、コラって響きです。あまり言い募ると「偏見だ」とバッサリ(正論を)いわれそうですが、ラテン国家の文化は、どうもRotaが思う軍隊の姿に、馴染まないのです。一般に(これもステレオタイプですがね)ラテンの戦争は気分に左右されているようです。勝っている時はトコトン強いが、負けるとなるとあっさり負ける。一方、英国やらドイツやらの戦争は二枚腰、三枚腰。状況が悪くなっても、いったん始めた戦争はトコトンやる。意固地といっていいでしょう。30年戦争しかり、諸継承戦争しかり、ナポレオン戦争、世界大戦しかりです。フランスやスペインやイタリアには「もうやめた。好きにしなさい」的な大崩壊がありますが、英国や北方の国には少ないようです。マジノ線を突破されたフランス軍の元帥は、チャーチルの提案する善後策には耳を貸そうともせず「フランスはもう負けました」と平然と言っておったそうです。ナポレオンが一人で頑張っている時に、パリがあっさり開城なんて事もありました。イタリアの非戦主義は骨がらみで、戦争をしたくないばっかりにスペインやフランスやオーストリアに長い間支配され続けました。この非戦主義というのは、しかし好戦的ではない、ということではなく、職業軍人に対する蔑視的なもの、儒教における文官優位の伝統に近いようなものがあると思います。ローマ人はその退廃期に傭兵に戦争を丸投げします。金で命を買ったのです。ルネッサンスの頃に活躍した傭兵隊長らも同じ流れです。ラテンの文化では、健全な精神を持つ人間は戦争になんかいかないのです。今もフランスで第一線に真っ先に投入されるのは、例の「フランス外人部隊」だと聞いています。イタリアのイラク派兵反対運動で、先頭に立ったのは「母親」たちでありました。「戦争で息子を殺されるなんてとんでもない、ただちに撤兵せよ!」と、同じ色のリボンや旗を掲げて、社会現象になりました。かといってそうした母親たちが息子に「臆病であれ」と教えているわけでは、決してない。男の名誉が重んじられる気風ですから、要するに戦争で兵隊として死ぬという事が不名誉だと思われているとしか考えられない。過去には兵士として徴用されることを拒否した連中が、山に篭って山賊になり、とことん政府と戦った、というケースもあったそうです。こういう「命懸け」には母親たちも反対しない。それどころか一緒に武器を持って戦ったりもする。こう並べてみると、日本人は決して英国・ドイツ寄りの国民ではないですね。完全にラテン寄りです。気分屋だし、残虐さを嫌う傾向が強く、粘り腰なんてあったためしがない。矛盾の塊、憲法九条はイタリアの母親の非戦主義に似ています。ポキっと折れる固い棒のような戦争しかしない特徴もそっくりですな。もっと仏伊に共感を持ってもよさそうなところ、しかしなぜか帝国日本の頃から英国・ドイツ好きが多い。本当に不思議であります。とまあ、こういう偏見バリバリの文章を書くと絶対に某友人に怒られるのですがね・・・しかし「国民性」というものは確固として存在するのだ!という主張をこめて・・・(笑
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by rotarotajp | 2005-10-16 17:14 | バロック