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日々是勉学


by rotarotajp
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敬礼

 ナチス式敬礼と、Heilの一般的使われ方を調べておこうと、WIKIなどを見ていたら面白い事が書いてありました。
 右手を上げる「ナチス式敬礼」が日本につい最近(1990年代)まで現存していたというのです!
 あらビックリだわね、と読み進むと、国体・県体等の選手入場時、行進しながら一斉に右手を前に突き出して敬礼する習慣があったのだとか。さらには選手宣誓の時に、やはり宣誓者は右手を上げて敬礼したんだそうです。
「まじですか?」
 残念ながら拙者は中学高校と、あまり日本的でない学校に行っていたので(ついでに完全文系で体育会系とは接点がなかったので)そうした奇観を観る機会がありませんでしたが・・・見てみたかったですなぁ。
 こうした敬礼形式自体は、もともとドゥーチェがローマ共和国から引っ張ってきたもので、ローマ式などとも呼ばれます。過去のオリンピックでも似たような敬礼があったとされ、必ずしもNSDAPの専売特許ではないようです。
 もっとも、なぜ国内の体育系のイベントで右手をあげる敬礼が取り入れられているのか、その起源はよくわからないようでありまして、ベルリン・オリンピックの影響、という人もいるようです。もっと文献を漁れば、自明の解答があるのかもしれませんが、まあ、そこまで拘る事でもないので〆。
 しかし、このナチス式敬礼や、ガチョウ行進などが、ナチスが敵視した共産国家で生き延びたのは、これまた興味深い事ですね。旧ソ軍の行進もガチョウ歩きでしたし、北や中国も同様です。(腕の振りが微妙に違ったりはしますがネ)敬礼がそのまんまナチス式の場合もあります。
 そう考えると、日本に残った「ナチス式敬礼」も、あるいはナチスとの関連より共産国家の行事とより深く関連しているのかもしれません。
 ちなみにガチョウ行進は元はプロシア軍独自の習慣だったと聞いています。ソ連から留学した軍人がそれを故国に持ち帰り、そこからさらに中国や北に輸出されたのだとか。完成させるのは非常に難しいものだと、どこかで読んだ事があります。
by rotarotajp | 2006-06-10 19:25 | 時事