日々是勉学


by rotarotajp
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ゲイ談

 日本の文化は男性の同性愛抜きでは語れませぬ。能にしかり、武士道にしかり、日本画にしかりと、根っこの所に深く息づいています。で、日本が特別かと言うと決してそうではありませんで、イスラム文化圏でも清浄な関係として男同士の性愛がありましたし、朝鮮半島から大陸の諸王朝でもしかりです。時により浮き沈みはあっても、特筆に値するような弾圧は見当たらないようなのであります。色々と考えましたる結果、キリスト教圏の人の同性愛嫌いは、日本人には本当には理解できないのではないか、と思います。英語圏の人はよく悪口で「ゲイだ」「ホモだ」と言いますが、それがピンとこない。無論、なにも同性の性愛を歓迎するような雰囲気が日本にあるとも思いませんが、ゲイだといわれて傷つくような背景もない、といった所でありましょう。
 ヒトラーは突撃隊のレームが両刀使いであると聞かされると「未成年が彼の毒牙にかかったことはないのだろうね?」とうろたえて叫んだと言われます。レーム処分の口実には、実際、彼の同性愛嗜好が挙げられています。男色は許しがたく、未成年との男色行為はなお忌まわしい。日本の稚児さん遊びなど知ったら総統は何と言ったでしょうね(笑
 さて、そんなヒトラーはフリードリヒ大王の熱烈な心酔者であったといわれています。彼が設計した党本部「褐色の館」には、一番目立つ場所に、大きな老フリッツ(フ大王)の肖像が飾られていたとのことですが、しかし、歴史の皮肉でありましょうか、今日、その大王が一本筋の入った男色家であった事は動かせない事実とされております。
 大王は若かりし頃、ある騎兵少尉と駆け落ちをいたしました。間近に迫った縁談が嫌でたまらなかったのです。ところが逃げ切れず父王の追手に捕まりまして、恋人の少尉は反逆者として大王の見ている前で首を斬り落とされました。大王のスーパー・マキャベリスティックな性格はこうした暗い青年期の影響なのかもしれません。
 ちなみに、どうもRotaが大王を好きになれないのは、彼がヴォルテールについて語った言葉が残されているからです。ヴォルテールと大王が疎遠になった時、廷臣がその理由を尋ねると、大王は一言「果汁を絞りきったら皮は捨てるものだよ」と答えたといわれます。そのまんま真実ではないにしても、大王の治世をよくあらわした言葉だとは思います。
 男色家の大王、子は出来ず、王位を継いだのは彼の甥でありました。
 日本の男色の極地といえば、やはり葉隠でしょうか。葉隠の中で男色は「道」ですらあります。そして「煙となって後に知れ!」と、とことん忍ぶ恋。世阿弥の「秘すれば花、秘せねば花なるべからずとなり」にも通じるのでしょうか?恋愛は表に出して「成就」してしまうと格がさがるという考え方です。今の世の中だとストーカーとかいわれて敬遠されるでしょうがね。
 まあ、男色といって、概念はともかく、その実際は、平凡な異性愛者の目からすると少々異様であります。そうした実際を描写した本も数冊読みましたが、実に(異性愛者としては)げっそりする濃い内容でありました。(同性愛者から見れば異性愛の実際こそ気色悪いものなのでありましょうが・・・)日本文化の中に男色ありといえど、所詮、凡人にできる事は、それを少女漫画的範疇に留め、美化する以外にないのでしょう。と、まあ、本日はどうしたわけでか、ゲイ談でありました。
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by rotarotajp | 2006-06-27 13:15 | バロック