カラーの衝撃
2006年 07月 24日
★最近、輸入版DVDでヒトラー時代のカラー映像を見る機会がありました。第二次世界大戦前後の映像というと、白黒で鑑賞する場合が多いのですが、いざカラー映像で見ると、いかに白黒では伝わらない情報が多かったかに愕然とします。写真は1937年、ムッソリーニを迎える準備をするベルリンです。路上をいく白い二階建てバス、建物に翻る鍵十字旗、道路の両端と中央にそびえる白い柱と、その柱頭に配置された金の鷹。なんともはや豪華なものです。こうした全てが数年後には瓦礫の山となるのですから、その陰にある痛ましさもなおさらです。そういえば以前NHKの「カラー映像で見るナントカ(失念)」という番組で、戦前戦中の東京の映像が流されておりましたが、その一種独特の艶かしさにも胸を打たれた記憶があります。技術として当時これほど完成されていたのに、あまりカラーの映像が残されていないというのは戦争のせいでしょうか。残念なことです。
★印のリンクにあるYOUTUBEの映像は山荘のヒトラーをうつしたカラー映像ですが、なかなか出来がよろしいようです。時折出てくるボルマンの存在感や、ヒトラーの顔色や表情、全体の色調、そういったものが、他の白黒映像を見るときの補完材料になることでしょう。
一応おことわりしておきますが、Rotaは人種差別にも民族浄化にも反対でありますし、特定民族の虐殺を指令したと思われるナチス党には嫌悪の感情を持っております。ナチス・ドイツには光も影もありますが、(光もまた強烈なのですが)影の部分が圧倒的に勝っているのは、実にこの極端な民族主義によります。
まあ、ドイツ特有のことではなくて欧州の底に根強くある差別意識の突出した例であるとも思われるのですが・・・その事はまたいつか。
注:線引き部分、実はいまひとつわかってないので、トンチンカンな事をいっているかも知れず削除しました。全体主義国と社会主義国の違いって本当に何でしょう??共産主義理念があるかないかだけの違いですかね?それとも社会主義も広い意味での全体主義だと思ってよいのでしょうか?何か「これが見分けるポイント!」みたいなものはあるのかなぁ??言葉の定義からしてよく考えれば曖昧にしか知りません。ふと夜中に目が醒めて自分の文章を読み直してみたらわけがわからん。もっと勉強します・・・この世は難しい事だらけですなぁ
by rotarotajp
| 2006-07-24 21:14
| 時事