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日々是勉学


by rotarotajp
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チャーチルを学ぶ第一弾

ウィンストン・チャーチルの祖先はマールバラ公ジョン・チャーチルです。ジョン・チャーチルはオイゲン公と肩を並べて戦ったスペイン継承戦争の英雄です。名門中の名門のお坊ちゃまだったわけです。ウィンストンはその身分に相応しく、マールバラ公のブレナム宮殿の一室で生まれました。ブレナム宮はアン女王がブレンハイムの戦功に報いる為、特にジョン・チャーチルに与えたものです。ウィンストンはこの一族名誉の館で生を受けたのです。ちなみに母はNYの資産家ロナルド・ジェロームの娘(Jennie Jerome-類稀な美しい女性だったといわれています:Wikiで写真が見られますぞ)でした。さて、これだけ揃っていると順風満帆の人生を想像するわけですが、ウィンストンのそれは実に波乱万丈です。特に大きいと思われるのが父ランドルフの死であります。ランドルフは保守党の蔵相にまでなった優秀な政治家でしたが精神に異常をきたし、四五歳の若さで亡くなりました。(梅毒であったといわれています。鬱が嵩じたとの説もあり。いずれにせよ最後には痴呆様となりました)1895年とありますからウィンストンが21歳の時です。ウィンストンは後に鬱を患い、この父親の最後に見られた精神の荒廃を思い出しては苦しむ事になります。「今に彼も父親と同じになる」と悪意の中傷を広げる者もありました。ウィンストンは鬱を「わたしの黒い犬」と名付けました。今も鬱をスラングで「黒い犬」BlackDogと呼ぶのは、このウィンストン・チャーチルの故事にちなんでいます。
と、まあ「ウィンストン・チャーチルを学ぶ」の第一弾でありました。どっかで自伝を手に入れないとこれ以上の勉強は難しそうです。Wikiなぞでチマチマと英語読んでると頭痛くなります(;つД`)
by rotarotajp | 2006-09-15 22:18 | 私事