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日々是勉学


by rotarotajp
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盧武鉉大統領

 過去形で語るのは、これも気の早い話なのだが、結局、盧武鉉大統領とは一体どのような人だったのだろう?
 盧大統領はインターネットで支持をかためた新世代の大統領だった。俗に386世代(現在30~40代で 、80年代に大学卒業 60年代の生まれ)と呼ばれる人々が「ノモサ」という熱狂的なファン団体を形成し、大統領の当選を助けた。
 386の8、韓国の80年代は民主化への苦闘の時期である。様々な模索の時代。光州事件に代表されるような、軍と民衆の衝突・流血(戦車が市内に侵入し、道に寝そべる市民をひき殺したとも)も起こった。(米軍がこの国軍の光州市内進入を黙認した事が、今に至る386世代の「反米」の基礎となっている)
 この光州事件(1979年12月~1980年5月18日~6月初め)は朴正煕大統領の暗殺?に端を発する、非常に紆余曲折の多い事件で、現代韓国政治の出発点であり、同時に誕生の謎を秘めた暗部でもある。金大中という「異色の人」が韓国民衆の期待を集め始めたのもこの頃だ。
 ところで光州事件の年は、北の諜報網が最も活躍していた時期と重なる。日本人の拉致事件が集中するのは70年代後半から80年代のはじめにかけて。韓国首脳陣の抹殺を狙ったラングーン事件(閣僚4名を含む17名が爆死)は83年。大韓航空機の爆破は87年である。(これは北の政権における権力委譲の時期にもあたる。金正日が後継を確かなものとするため、この時期陣頭に立って盛んに工作を仕掛けていたとの推測もどこかで読んだ覚えがあるが出典不明)
 最近になって386世代のスパイ事件が明るみに出た。(今現在も波紋を広げ続けている。詳しくはニュース記事を参照のこと)
 386の世代が、おそらく光州事件の後に、強力に北の諜報機関の「とりこみ」ターゲットとされたのは間違いのないところだろう。
 実のところ、もう一歩踏み込んで考えてみてもいいのかもしれない。
 すでに光州事件には「韓国民主化の発端」という評価が下されているので、それを北の「対南工作」の成果と見る韓国人は少ないかもしれないが、隣国日本から見るとすこぶる怪しく思える。光州で起こった暴動、その発端はともかくとして、その暴動の「継続」には北の諜報機関のテコ入れがあったのではなかろうか?この時期盛んに活動している金正日が、韓国内で起こった、この「光州民衆暴動」に限り指をくわえて見守っていたとは、どうしても思えないのだ。「共産革命の端緒」と捉えて、持てる手駒をあらん限り投入した、と考えた方が自然だろう。
 その過程で一体、どれほどの人間がリクルートされたことだろう。あるいはどれほどの、将来有望な若者らが、文字通りの若気の至りによって、北に弱みを握られてしまったことだろう。(この辺が問題にならないのが不思議でならない。Rotaは韓国現代史には弱いので、あるいは事実について何かとんでもない勘違いをしているのかもしれない)
 さて、盧大統領である。
 1946年の生まれだから、光州事件があった年には34歳。この前後から「人権派弁護士」として名を売り、88年には政界に進出、全斗煥時代の不正を追及して人気を集めた。(今現在の支持率は10%を割り込み、政権は死に態である)
 大統領職に就くものは、当然、情報機関の精査を経るであろうから、現職の韓国大統領を北のスパイ呼ばわりするつもりは毛頭ない。以上のような「光州事件」の空気の中で育った人物であることを強調したいだけだ。仮に北が大統領を「スパイ」と考えていたにせよ(大統領府にも今回のスパイ網は浸透している可能性がある)本人は自信を持って否定するであろう。
 日米を敬遠し、北との将来の統一をかためる戦法は、一つの見識だ。もし中国やロシアの干渉を受けず、北の領土を丸々保持したままの統一が果せれば、統一朝鮮は北東アジアの、極めて印象深い一国となる。統一を主導、ないし準備した大統領は世紀の英雄になるだろう。金大中元大統領、現職の盧大統領は、この一点に己のすべてを賭けている。
 国家の裏切り者では有り得ても民族の裏切り者ではない。日米の敵ではあっても、同胞の敵ではない。立場を変えて自分が朝鮮族だったとしたら、あるいはRotaも盧武鉉大統領に共感をおぼえていたかもしれない、と今日はそのようなことを考えた。(日本からすればとにかく一秒でも早く辞職してくれた方がよい人であるが)
 某国情報機関の美女に引っ掛かった日本の元首相や首相候補のことを思うにつけ、あちらの大統領には、良くも悪くも刃物の切っ先を突きつけるようなような迫力があるようだ。
 ふ・・・怒涛の二連荘投稿・・・・・(;´Д`)つチラシの裏のラクガキが増えるって事は、なんか最近ストレスが溜まってるのかしら・・・・
by rotarotajp | 2006-11-02 12:35 | 時事