Por que no te callas?
2007年 11月 12日
イベロアメリカ・サミットの雛壇で、スペイン国王がチャベス大統領に「何故に君は黙らんのかね?」(Por que no te callas?)と口を出した事件が話題を呼んでいるようです。
(Por queがたぶんWHYでnoが否定、teが君、Callasが沈黙/静か。フランス語と同じようだったらたぶんそうですが、スペイン語は基礎からまったく知らないので、もし違ったらゴメンなすって)
http://www.youtube.com/watch?v=Bjk1McjrWtg
上の動画の途中で左を向いて一言発声している男性がフアン・カルロス一世国王です。
チャベス氏はベネズエラの大統領。国で絶大な人気を得ておられまして、最近では国連でブッシュ大統領を悪魔と罵った演説が有名です。あえて表現するなら遅れて出てきた国家社会主義者とでも表現すべき人で、どうも独裁者への道をひた走っている観のある人ですが、アメリカの裏庭に生える日陰の草としては、このぐらいの生命力がなければ、と見る向きもあるようです。
対するフアン・カルロス一世国王は何といってもスペインの民主化促進と、1981年のクーで果たした役割が有名です。
議会を制圧する軍
http://www.youtube.com/watch?v=JE-AdMQVH6g
声明を読み上げる国王
http://www.youtube.com/watch?v=x6kWPzaM4mI
(何を言っているかサッパリわからないので、この動画がホントに正しいのかはちょっと保証しかねますが、まず間違いないと思います)
このクーはいわばスペイン版の226事件です。日付も2月23日と日本のそれに近いですね(笑
国王は議会を占拠する反乱軍将校に提案された独裁を拒否し、立憲君主制の崩壊と国軍の暴発を防ぎます。そしてこの一件で国民の不動の人気を勝ち取りました。事件自体を人気取りの陰謀とする説もあるようですが、当初から王として君臨する道を選ぶことの出来た人が、このように姑息な陰謀を巡らせたとはちょっと想像できません。
ただしこの国王、飾り物ではありません。
憲法上(国王自身がその権利を行使していないにせよ)強力な機能を有しています。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/kenpou/gse/gse_chosa09.htm
さらには王室の年費として12億円前後の金を自由に動かしているそうで、ユーロの時代になってからその贅沢ぶりが非難される事も多くなったようです。
さて・・・・AFP(Agence France-Presse)の報道によるとベネズエラ、ニカラグア、ボリビア、エクアドル、キューバは、左派の支持者を集めて「人民サミット」の開催を呼びかけるそうです。社会主義的傾向にある国家だけで、別にサミットをやろうということでしょう。
ユーロ圏の中でぬくぬくと存続するスペインと、貧困問題に悩まされ続ける南米の諸国が、同じテーブルを囲む事自体、無理なことなのかもしれません。
スペインの参加は、フランス語圏の宗主を気取るフランス共和国に憧れてのことかもしれませんが、すでに帝国主義の時代は遠い昔です。同じ言語を共有するといっても参加諸国はそれぞれかけ離れた環境にあります。
今回のイベロアメリカ・サミット(イベロはイベリアの意)。
ブルボン王朝の末裔と、貧者・人民の友を自称する大統領との緊迫?の対決が見られた会合でもあったようです。王様はさっさと席を立ってしまいましたが、もう少しなにかアクションを見せて欲しかった・・・・
(Por queがたぶんWHYでnoが否定、teが君、Callasが沈黙/静か。フランス語と同じようだったらたぶんそうですが、スペイン語は基礎からまったく知らないので、もし違ったらゴメンなすって)
http://www.youtube.com/watch?v=Bjk1McjrWtg
上の動画の途中で左を向いて一言発声している男性がフアン・カルロス一世国王です。
チャベス氏はベネズエラの大統領。国で絶大な人気を得ておられまして、最近では国連でブッシュ大統領を悪魔と罵った演説が有名です。あえて表現するなら遅れて出てきた国家社会主義者とでも表現すべき人で、どうも独裁者への道をひた走っている観のある人ですが、アメリカの裏庭に生える日陰の草としては、このぐらいの生命力がなければ、と見る向きもあるようです。
対するフアン・カルロス一世国王は何といってもスペインの民主化促進と、1981年のクーで果たした役割が有名です。
議会を制圧する軍
http://www.youtube.com/watch?v=JE-AdMQVH6g
声明を読み上げる国王
http://www.youtube.com/watch?v=x6kWPzaM4mI
(何を言っているかサッパリわからないので、この動画がホントに正しいのかはちょっと保証しかねますが、まず間違いないと思います)
このクーはいわばスペイン版の226事件です。日付も2月23日と日本のそれに近いですね(笑
国王は議会を占拠する反乱軍将校に提案された独裁を拒否し、立憲君主制の崩壊と国軍の暴発を防ぎます。そしてこの一件で国民の不動の人気を勝ち取りました。事件自体を人気取りの陰謀とする説もあるようですが、当初から王として君臨する道を選ぶことの出来た人が、このように姑息な陰謀を巡らせたとはちょっと想像できません。
ただしこの国王、飾り物ではありません。
憲法上(国王自身がその権利を行使していないにせよ)強力な機能を有しています。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/kenpou/gse/gse_chosa09.htm
さらには王室の年費として12億円前後の金を自由に動かしているそうで、ユーロの時代になってからその贅沢ぶりが非難される事も多くなったようです。
さて・・・・AFP(Agence France-Presse)の報道によるとベネズエラ、ニカラグア、ボリビア、エクアドル、キューバは、左派の支持者を集めて「人民サミット」の開催を呼びかけるそうです。社会主義的傾向にある国家だけで、別にサミットをやろうということでしょう。
ユーロ圏の中でぬくぬくと存続するスペインと、貧困問題に悩まされ続ける南米の諸国が、同じテーブルを囲む事自体、無理なことなのかもしれません。
スペインの参加は、フランス語圏の宗主を気取るフランス共和国に憧れてのことかもしれませんが、すでに帝国主義の時代は遠い昔です。同じ言語を共有するといっても参加諸国はそれぞれかけ離れた環境にあります。
今回のイベロアメリカ・サミット(イベロはイベリアの意)。
ブルボン王朝の末裔と、貧者・人民の友を自称する大統領との緊迫?の対決が見られた会合でもあったようです。王様はさっさと席を立ってしまいましたが、もう少しなにかアクションを見せて欲しかった・・・・
by rotarotajp
| 2007-11-12 18:36
| 時事