日々是勉学


by rotarotajp
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月に棹さす高瀬舟

 白石一郎氏の「十時半睡事件帖」シリーズを再読。やっぱり面白い。時代劇は時代劇でも、いまの世の中を愚痴っているような、やや恨み節のような所があるから、たぶんそれがより一層面白いんですね。絶筆になった「東海道をゆく」の続きが読みたくなります。あの未亡人とどうなるんだぁぁぁ!と。
 池波正太郎氏の「剣客商売」の秋山翁とどっちであろうか?というと、長い分、剣客商売の方が得をしますが、十時半睡シリーズ、もう少し数が出れば剣客商売に劣らないメジャー物になっていたかもしれないなぁ、と思います。
 もっとも作者を有名にしたのは「海」モノですから、十時半睡シリーズは、ややオマケ的。中の数編に出てくる海の描写には、なるほど、海作家!と思わせるものがあります。

 ことのついでに007シリーズの「カジノ・ロワイヤル」を観て、いや、これもナカナカ。シリーズの中でも白眉の出来だと思います。007といやぁ、原作者のイアン・フレミングはスコットランドの労働者丸出しのショーン・コネリーを紹介された時、呆気にとられ「これじゃいかん」と高級な遊びにつれまわして、上流階級の仕草を身につけさせたといいますが、今度のボンドにもそういった「薄皮一枚下は野生」の雰囲気があります。ナカナカ、ナカナカ。脚本もいい。続編まで見たくなりましたですよ。娯楽映画にゃ違いないですが・・・。どうせならMの配役も変えて欲しかった・・・契約の都合かなんかですかね・・・。

 山本周五郎氏も数冊つまみ読み。娯楽?小説はやっぱり面白い。お気に入りは

「人情武士道」のなかの「竹槍念仏」。調子が素晴らしい。最後もいい!青い清水港と白い富士、剣菱のむせるような匂いと・・・すっと抜けていく空っ風、こたえられないっす。この著者に任侠モノは珍しい。あとは「花も刀も」の平手造酒ぐらいしか思いつかないなぁ。
天保水滸伝きいてみたいけど・・・。CDどっかにあるかしらん。
「酔いどれ次郎八」の「浪人一代男」。仕掛けは安兵衛高田の馬場の決闘と同じでも、盲目の姫を絡ませるところが壮絶でいい。同じ浪人モノで「月の松山」の「壱両千両」もいいなぁ、と好きなのを挙げるとキリがないのでやめまする。
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by rotarotajp | 2009-03-17 21:06 | 私事