日々是勉学


by rotarotajp
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Rotaバトン

 ほうぼうのBlogで見掛ける『バトン』なるものが面白く、ついつい追跡して読んでしまう物もあります。昔で言えば「幸福の手紙」や「不幸の手紙」に似ていなくもない奴もありますが(´Д`υ)
 じっくり考えて、このバトンなるものを創作してみるのも面白そうなので造ってみました。
・・・・さて・・・こうしたものは、やはり分野をある程度絞っておきたいものです。あまりに話題が広すぎると、曖昧な答えになって面白みがありません。あと第一問目は、全設問の方向性、その「分野」を明らかにしたものでなければなりませんなぁ。むむむ・・・難しい・・・


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『Rotaバトン』
あなたは神さまになりました。どんな事でも出来る神通力を持っています。


第一問)
あなたは歴史のある瞬間を変えようと決心しました。それはどんな瞬間で、どんな風に変わるのでしょう?


第二問)
あなたは歴史上のある人物に憑依して、その人物の誕生から死までの人生を疑似体験しようと考えました。(その人の人生やその人にまつわる事件を変えられるわけではありません。あなたはあくまで観察者です)あなたが選んだその人物は誰でしょう?


第三問)
あなたは歴史の中から、ある国を抹殺してしまおうと決心しました。歴史をさかのぼって、その国を消しゴムで消してしまおうというのです。その国が生み出した全ての人物、すべての文化がキャンセルされます。さて、あなたが選んだ国はどの国?


第四問)あなたは歴史上の人物を5人集めて会議を開くことにしました。誰を招きますか?


第五問)あなたはイエス、ムハンマド、ブッダらを探して、現代に連れて来ようと思い立ちました。しかし彼らは実在の人物ではなかったかもしれません。また生身の彼らを現代人が見たなら、信仰が失われ、人は深く絶望してしまうかもしれません。神としてあなたは悩みました。しかし思い立ったからには誰か一人は連れてこなければ神の沽券にかかわります。あなたなら三人のうちの誰を連れてきますか?

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バトンというと全十問が通常のようですが、五問考え出した所で想像力がつきました。本文を読んだ人でBlogをお持ちの方は、ぜひとも以上の五問に答えてみてください。
Rota版(ほとんど嫌がらせ)バトンでありました(*´∀`)

第一問
(Rotaの答え:1934年ニュルンベルグのナチ党大会。演説中のヒトラーがマイクの電線に触れて感電し病院送りになります。副総統のヘスはイギリスに亡命。空白の総統職を巡ってゲッベルスとゲーリングとヒムラーが三つ巴の暗闘を繰り返し、ついにナチ政権は崩壊します)

第二問
(Rotaの答え:やはりナポレオンでしょうなぁ。波乱万丈。退屈する閑がなさそうです)

第三問
(Rotaの答え:設問をつくっておいて何ですが、これは悩みます。イギリスですかな。イギリスがいない国際社会、歴史、現在、というのは想像もつかないので、どうなるか興味津々です)

第四問
(Rotaの答え:チャーチル、ヒトラー、スターリン、昭和天皇、・・・・最後の一人は難しいなぁ・・・暫定的に野口英世さんで・・・(;´Д`))

第五問
(Rotaの答え:ブッダを・・・一番問題が少なそうなので。イエスを連れてきてもムハンマドを連れてきても血の雨がふるのは間違いなし!)
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by rotarotajp | 2006-08-30 17:12 | 私事

大統領の云々

 いま机の上にトクヴィル著「アメリカの民主政治」上巻(講談社学術文庫)という本がのっている。アメリカの政治や法律を志す人なら一度は手に取る本だそうだ。ある映画で「知ったかぶりしたい奴が読んだふりをする」本と揶揄されている。DVD「ザ・ホワイトハウス」が面白かったので、ちょっとアメリカに対する理解を深めておこうと読み始めているが、なかなか進まない。退屈。学生の時にも一度挫折した。今回も挫折しそうである。

 ところで高給で雇われる選挙対策の専門家がTVドラマ「ザ・ホワイトハウス」に出てくるような理想家である可能性はほとんどゼロに近い。もしあんな連中をスタッフにもったなら落選は確実だろう。というのも、アメリカの大統領選は「汚い」選挙戦術を駆使して戦う、理想なぞ入り込む隙間もない死闘だからだ。
 ある本で読んだ「戦術」を幾つか列挙すると・・・
 伝統的に民主党は低所得者・マイノリティが支持基盤である。彼らはそうした層に選挙へ行って欲しいから、例えば運転免許の更新時、それと同時に有権者登録が出来るような法案を出す。この法案によって生活に忙しいプロ・ドライバーらを民主党は確保できるわけだ。共和党はその逆で、できるだけマイノリティと貧困層には投票所に近づいてもらいたくない。
 カリフォルニアの選挙の例は有名だ。
 その一期目、ブッシュ(共和)はゴア(民主)に数百票差で勝ってカリフォルニアをモノにしたが、実は民主党支持者と思われるマイノリティ、すなわち有色人系有権者がごっそり数万人、重犯罪者として選挙前に投票権を奪われていた。彼らの9割は実際には犯罪歴がなく、いいかげんな犯罪者リストによって引き起こされた「ミス」だったとされている。この「ミス」を見逃したのは故意であったかどうかが選挙後に論議された。(犯罪者リストは州の要請で故意に正確性が犠牲にされたものであった。リストを製作した会社は州側に確認の義務があると主張した)不完全なリストの使用が積極的無作為だったとしてもヒドイ戦術だ。二期目には(これも一期目だったかな??)投票を受け付ける機械に細工?があったといわれている。白人が多い地域では書き間違い等のある無効票を入れようとすると機械が受付を拒否して票を吐き出す。有権者は自分の票を見直し、間違いを正して投票することができる。マイノリティが多い地域のそれは、そのまま飲み込んでしまう。結果、白人の多い地域では無効票が極端に少なく、マイノリティの多く住む地域では多くなる。仕組みを知らない人は「さもありなん」と思う。「彼らは投票もまともにできないのだ」と。
 無論、州内で数種類あった投票受付器の仕様の別は、それぞれ偶然であったのかもしれない。だがそうではなかったのかもしれない。
 こうした事例(以上は巷間いわれているもので、実際になんらかの真実性があるかどうかは保証いたしませぬ)が、すなわち選挙参謀の取り仕切る事柄だ。他にも色々と姑息な手がうたれているはずである。理想主義者なら二日で仕事を投げ出すだろう。

 トクヴィルの第一巻第一章の御題は「北アメリカの地形」である。その最初の書き出しは「北アメリカはその外形において、一見しただけでたやすくわかる一般的諸特性をあらわしている」
(´・ω・`)ノ「先生、最初の一行目から意味不明です!」
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by rotarotajp | 2006-08-29 12:39 | 時事

人種云々に関する私見

 さて、大戦中、日本が選りにも選ってドイツと同盟を結んだ事は、今から考えれば毒のきいた歴史の皮肉でありました。
 なぜ日本は、日本人を猿扱いする人種論者と同盟しなくてはならなかったのでしょう?なぜ日本の世論はそのことに反発しなかったのでしょう?
 当時「我が闘争」の邦訳本からは問題となる章が削除されていたとか、親ドイツ主義者が情報を隠蔽したのだとかいいます。しかしながら、それだけで説明するには、少し弱いように思うのです。
 ヒトラーの人種観が日本で軽くいなされた背景には、以下の事柄があったと思います。
 当時、人種差別観念はドイツに限ったものではありませんで、欧州人一般の感情でありました。有色人の国で白人国に戦争で勝った、あるいは経済で互角の力を持った、などというのは富国強兵を合言葉に日露戦争で辛勝をあげた日本一国があるぐらいでありました。
「人種に優劣はない」とする証拠がない以上、有色人側から白人の偏見に示せる有効な反論は、当時まだなかったのであります。

 第一次大戦に敗戦したとはいえ、まがりなりにもドイツは欧州のトップランナーの一人でありました。ヨーロッパの学者は自らの「優秀さ」の理由を「人種」に求めたのでありまして、1930年にナチ党から議会に提出された国民保護法「有色人との混血により人種の劣等化とドイツ民族の腐敗に寄与することを敢えてしようとする者は、民族反逆罪」(講談社現代新書「ヒトラーとユダヤ人」)云々も、一般科学界の裏付けがないとは言い切れないものでありました。

 ちなみにこの状況は現在も変わっていません。G8参加国中、有色人の国家は日本だけなのであります。経済先進国と言われる国の中で、有色人の国はやはり日本だけです。
 日本が失敗すれば、有色人の白人に対する主張(人種に優劣なし)は、やはり危機を迎えることでありましょう。キリスト教圏やイスラム教圏では、今も進化論を否定する人が多くいることを忘れてはなりません。以前にも指摘したように、創造論は容易に人種優劣論に発展することでしょう。

 三国同盟当時、特に目くじらたててヒトラーの人種論を責めたてるだけの「足場」が日本にはありませんでした。ドイツとではなく、イギリスと同盟を結ぶにせよ、同程度の偏見は存在していたものと思われます。
 しかしながら、戦争末期にはユダヤ人の大量虐殺によって人種憎悪の見本とまでなった国と、白人種の優越を打破しなくてはならなかった新進有色人国家の日本が、ポスト帝国主義の世界を定める大戦争の最中、結果として同盟を結んでいたという、ねじれた関係は、現在も先の大戦の解釈を困難にしているように思われるのです。

私見でありました(´-ω-`)
思いついた事をダラダラ書くのは気分がいいですな。
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by rotarotajp | 2006-08-27 18:52 | 時事

若い幹部

d0052110_1762264.jpg 我ながら固執癖があるほうで、いまだに『意思の勝利』から離れられない。
 これがまた最近になっても新しい発見があるから不思議だ。よほど理解力がないか、理解が遅れてやってくる性格なのだと思う。
 何を新しく発見したかというと、登場人物らの年齢である。(映画撮影は1934年)
 まず親衛隊長のヒムラー。彼は1900年生まれだから、なんと映画が撮られた年には34歳である。34歳!
 ゲーリングは1893年生まれだから41歳。ヒトラーは45歳。ゲッベルスは・・・37歳!!シュペーアに至っては29歳だ!!!!気が遠くなるような若さ。
 社会を担う立場の人々、つまり50代から60代の人が、この時期ナチの台頭に眉を寄せたのも当たり前の事だと納得した。独裁を確実なものとしたナチ党の中枢人物らは、彼らの息子・娘にあたる年齢だったのだ。
 ヒムラーの34歳というのが特に驚きだ。34で彼は突撃隊上層部の粛清を行い、親衛隊を独立させて、その最高責任者になった。やはり異常な天才だったのだろう。
 養鶏場経営に失敗した眼鏡の小男、と当時の西のプロパガンダは彼を規定するが・・・とんでもない事である。7千万弱の人口を抱えたドイツの中で、際立った才能を示したからこそこの地位に就けたと考えるべきだ。他にも良材はゴロゴロと転がっていたはずなのだから。
 シュペーアの29歳は驚きを越えて驚愕。
 よくぞこんな若造に党と国家の運命を左右する一大イベントを任せられたものだと、その事にも驚きを感じる。この年の党大会のためにシュペーアが動かした金額は・・・・映画を観れば一目瞭然。25000本の党旗、ツェペリン広場の大舞台、サーチライトと大会専用に建てられた発電所、鍵十字を掴む巨大なコンクリートの鷲、ルイトポルト・アリーナの大改造・・・ヒトラー自身、若いからこそ彼を指名出来たのだと思う。
 映画中盤に出てくるヒトラー・ユーゲント指導者のシーラハは一番の若手のはずである。1907年生まれ。27歳・・・この34年にはすでにベルリンの国会議員でもあった。
 ナチ幹部のブロマイドは当時大量に出回っていた。党中枢の彼らは若者のアイドルであった。こんな風にいえばジョン・レノンは烈火のごとく怒るだろうが、ナチ党の本質はビートルズだったのかもしれない。歌の内容に関係なく観客はビートルズを囃した。その為、ビートルズにはついにスタジオでしか演奏しなくなった時期があった。
「ハイル!」の歓声は、党の綱領などには関係なく発せられていたのかもしれない。ナチの軍服は美麗である。ナポレオンよろしく、ただ一人下級軍人の軍服をまとうヒトラーの演出も光っている。37歳ゲッベルスの作品だ。
 げっそりする。
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by rotarotajp | 2006-08-23 17:07 | 時事

DVD

 アメリカのテレビドラマ『ザ・ホワイトハウス』(原題TheWestWing)のファースト・シーズンを観終わった。なかなか面白い。大統領がローマの皇帝に、補佐官らがその側近に、そして議会が元老院に。アメリカにはシチュエーション・ドラマのスグレモノが多くあるが、これもその一つと言ってよいだろうと思う。
 日本政治の仕組みと違う部分がわかりやすく楽しいし(所詮はドラマなのだが)実際の政治テーマも出てきて、親近感が持てる。何より、アメリカ人が大統領に抱くイメージが感得できる(ような気になれる)所がいい。天皇と総理を足して二で割った、日本人には奇異に思える存在。それでいて怪物政治家の中の、最も強力な怪物として大統領を描く。そうしたエグみが、ともすればママゴト政治ドラマに傾きかけるストーリー(何を言ってやがると苦笑するシーンも多数ある)を救っている。
 ドラマ中の大統領は民主党だ。つまりクリントン時代のホワイトハウスがモデルなのだろう。閑で「面白いDVDが観たいな」という人にはお薦め。ボックスの廉価版が発売されている。
 ちなみにアメリカのTVドラマは大抵の場合シーズン1が最高で、段々つまらなくなり、(視聴者に迎合して本来の「核心」が失われていく)どうしようもなくなった所で「打ち切り」となるのが常道だ。(その点、だいぶ日本のドラマ事情と違う。日本のTVドラマには最初から核心、つまり個性が希薄だ。それだけ「遊び」に対する規制が厳しいということだろう。・・・アメリカとは比べモノにならんほどソフト部門では貧乏国だからしょうがないのだろうが・・・せめて韓国のように情報産業を国家が保護すれば・・・低予算でつくれる小説や漫画やアニメーション、ゲームはこれだけ発達したのだから、大人向けの実写映画も金を注いで土壌を肥やせばいいものが開花するはずだ。それが邦画の大作といえば60年代のエセ左系老人がつくる共産社会のパロディばかり。そりゃ客もいなくなるって)
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by rotarotajp | 2006-08-21 18:38 | 私事

お盆に思うわが祖父殿

 5.15事件で海軍青年将校に「問答無用」と射殺された犬養首相は、変死であるから検死解剖に処された。その検死の場に、まだ若かりしわが母方の祖父殿は医者だか医者の見習いだかの資格で立ち会ったそうだ。「いま撃った奴連れて来い。よく話してきかせるから」が最後の言葉だった宰相の死顔は、さて、穏やかだったのか、無念の顔だったか、はたまた憤怒の形相か。その辺の逸話は全然伝わっていない。ただ手柄話調に「立ち会った」ことだけが伝えられていて、その場面を描かせた絵などがある。
 さて、その後、祖父殿は北京で医者を開業する。
 何も最初から開業する気ではなかったらしい。北京に到着してその日のうちに現地のお偉いさんと大喧嘩して、本来の勤め先を追われたと聞いている。開業はあくまで突発事。
 このように、祖父殿は一族に「血の気の多い人」として記憶されている。伯母が子猫を拾って帰った時など「そんなものはいらん」と、乱暴に子猫を掴み、柱に叩き付けたのだそうだ。子猫は二度三度、ふらふらと歩いて倒れ、泣きながら伯母が抱えあげた時には死んでいた。
 北京の医院は大繁盛。敗戦でその全てを失い、身一つで釜山から敦賀に渡る船にもぐりこみ、ようようの事で内地の土を踏んだ。
 祖母一族の助けで、その後も医院を経営する幸運に浴したが、北京での贅沢と、おそらくは敗戦で荒んだ精神が、祖父の頭のネジを狂わせていたのだろう。
 医院の経営そっちのけで、この時期没頭したのは赤鉛筆と株新聞。やがて株で大損、財産の多くを失った。「絶対大丈夫!」と、おだてられて挑戦した国政選挙も落選。
 当時、選挙に出れば、相当な地主さんでも無一文になるほど金がかかった。
 落選のその日、警察が大挙してやってきて、選挙違反の数々を暴いたそうである。司直の手を逃れるように、祖父殿は坂東に逃れた。つまり単身赴任で東京に出向いたのである。
 やや遅れて、当時中学生であったわが母上がこの祖父に同行した。
 東京での生活は修羅場であったらしい。
 運に見放された祖父殿は荒れているし、なにぶん怖い人でもあるし、遠く離れた故郷で大学生活を送る姉たちは見向きもしてくれないし、祖母は地元で旅館を経営し、なんとか家計を成り立たせているので、とても東京の面倒までは見切れない。三度の飯から洗濯掃除、すべて母の役で、しかも祖父殿は家計に無頓着だから、自分の飯は食っても母上の飯には気付かぬ時がある。それでいて醤油を一滴こぼすだけで、「もったいないことをするな!」と瞬間湯沸かし器。爪に火を灯して、再起に奮闘したのである。同世代の女の子が年頃でキレイになっていく中、わが母上はアカギレだらけの手を隠し、終始弱みを見せない姿勢を貫かれたそうだ。
 母上は今でもそんな性格で、人の病気にはうるさいくせに、自分が病気などになると天岩戸を閉めてお隠れになってしまうから困ったものだ。
 何にせよ、祖父と母は貧に洗われる苦しい時を一緒に過ごした分、戦友愛のようなものが互いの間にあったそうで「目を見れば何を考えているかわかった」とは母の弁。
 東京での祖父殿は医者関連の御役人である。ここを詳しく書くと身元が割れるかもしれないので省いておくが、宮勤めでも祖父殿の性格は変わらなかった。
 現職某大物総理が出席するパーティーで気炎をあげ、総理にもため口である。総理もまさか一介の役人とは思わなかったらしく、帰り際に「あれは誰だったかな?」と御付の者に尋ねたと、これも一族の伝承として残っている。
 晩年は勲章を頂いて、一族にもその記念品とお裾分けが来た。叔父の家にある仏壇には正五位の額縁がかかっている。

 さて、祖父は二人いるはずで、一人を書くだけでは片手落ちだ。もう一人の祖父についても知っているだけのことを書いてみよう。

 父方の祖父殿は新聞記者であった。某A新聞で、今でこそメディアは第四権力などといわれるが、当時はまともな人間の仕事とは思われていなかったらしい。いわゆる「ブンヤ」で、昼も夜もない生活である。
 戦争に行って南方でマラリアにかかり、抑留され、やせ細った身体で日本に帰った。特に勲章を貰うような事もなく、その後も地味な新聞記者の仕事を続けた。何冊か出版した著作もあるが、いかにも新聞記者然としたもので、今は手に入らない。
 こちらの祖父については情報が少ない。父は寡黙な人だし、祖父もまた寡黙な人であったそうだ。
「いつも机に向かって、物静かに調べものをしている」が母の祖父に対する感想だ。
 残念ながらこの祖父殿には二度、三度しかあった記憶がない。その最後のものは病室で、白いシーツから差し出された痩せた手がかすかに思い出される。
 祖母が引っ越すというので、この祖父の部屋の片づけを手伝ったが、出てきたのは山ほどの紙の束であった。勉強中であったサンスクリット文字の手引きから、西域の諸々、そして新聞の切り抜き。中には祖父の手がけた記事もあったのかもしれないが、あまりに煩雑とし過ぎて、確認できるものではなかった。このゴミの山が祖父には何モノにも換え難い宝物の数々であっただろう。Rotaにはよくわかる。
 改めて自分の周囲を見渡し、自分の積み上げた本や紙の束を見る。
 「他人にとってはゴミなのだ」と思うと、少し不思議になる。

 祖母二人は元気である。
 女性は強い。
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by rotarotajp | 2006-08-19 20:11 | 私事

やけくそ靖国問題論

 八月十五日に(この日を「終戦記念日」といいますが、言葉が曖昧です。「敗戦日」と呼んだ方が自然だと思っています)小泉首相が参拝に行かれるのは、ほぼ確実といわれています。かねて公言の信念であり、また次の首相に対する援護射撃でもありましょうが、すでに「小泉の参拝より安倍の参拝の方がタチが悪い」と太鼓を叩き始めた人もあるようで、この問題は終息する気配がありません。
 日本の総理は、外国に要求される限り、これを「外交カードにはさせない」という意思表示の為に、是が非でも参拝を続けなくてはならない袋小路に追い詰められているように見えます。この場合、責任ある立場の人が参拝を回避できないのは当然で、責任ある立場にない人には、そこが狙い目なのでしょう。「靖国」は「安倍総理」を阻む、あるいは短命に終わらせる最後の切り札に見えるのかもしれません。
 しかし、この問題は諸刃の剣となります。
 つまり一部の間で議論されている間は反総理の武器になりますが、世論を巻き込む本格的議論に成長してしまうと、靖国参拝賛成派がおそらく圧倒的に多くなるだろうからです。
 国内的に「靖国問題」は歴史の議論に過ぎません。現在の特に「関心のない」状態はその為です。しかしこの問題を強く国内で突き詰めて行けば、靖国ウェイトが軽いぶん、反中共、反韓、新保守、新しい歴史認識、といった最近の要素が大きく作用して来る事でしょう。その結果として靖国を国内問題ではなく、外交問題として捉える「参拝賛成派」が圧倒的となるだろうとRotaは考えているのです。副次的結果として「占領軍による歴史認識からの解放」がいっそう促進されるかもしれません。
 この問題が本当に総裁選の争点となってしまったなら多くの議員が困惑するでしょうが、Rotaはそうした混沌を密かに期待しています。

 閑話休題:ところで中共のアメリカ議会における(札束飛び交う)ロビー活動は有名ですが、日本の政治家にも当然・・・と勘ぐるのはおかしいですかね?チョット落ちぶれた議員さんの中に、どう考えても異様な主張をする方もいらっしゃるように思えるのですが・・・・(´Д`υ)・・・・ま、政治資金の流れはだいぶ透明になっているそうですから、そんなことはないと信じたいですネ。

 こうした歴史認識がらみの問題を解決に導くには、結局、日本の将来の人材を育てる教育の場が非常に重要であることに気付かされます。で、その教育の場に深く根をおろす日教組を問題とする人が多いのも当然です。共産社会主義諸国の実態が寡占独裁の先軍・全体主義であったことは、共産国家の崩壊とその資料の流出で、いまや歴史的事実となりました。秘密警察、ラーゲリ、民族浄化・・・・左翼思想に染まって害悪を流してきた組織は、何はともあれ、少なくとも自己批判をし、その目指してきた所のものが間違いであったと宣言すべきです。共産党、社民党にいたっては、何をかいわん。政党といえば、民主党もだいたい根性がありません。どうせなら反皇室を謳って共和党とでも名乗ったらインパクトもありましょうがね。自民以外に政権政党がないようでは「一党独裁」と他所の国を笑おうにも笑えませんぞ。自民と合体している某党については(略・・・・と、ここまで言ってしまうと後は野となれ山となれですなぁ・・・これぞ「やけくそ」というべきものでありませう (-∧-;) 南無南無
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by rotarotajp | 2006-08-13 08:16 | 時事

同好の某氏

 15世紀~18世紀前後の欧州の兵制が好きなどという変わり者は滅多におりませんで、同好の某氏を得たのは何とも心強いことであります。(AOEでせっかく同じクランになりながら最近はBF2に浮気してトント御無沙汰です・・・(´Д`υ))

 さて、国家に必要とされるのは常備軍か傭兵軍か、議論の分かれるところですが、特にマキャベリの時代で、というなら、フランスのような農業大国にして初めて数万の軍隊が持てるので、イタリアのような小邦分立の地域では空論であったでしょう。そも生半可な市民軍をつくったところで、戦争のプロである傭兵軍に立ち向かえたとは思えません。

 戦争一般に関し、これは以前にもチラっと触れましたが、文春新書「戦争学」松村:著が非常に蒙を啓かれる部分が多く、良書であります。読んだのは随分前ですが、一回紛失して購入しなおした経緯もあります。何がいいかというと「なぜ戦史を研究するのか?」という根本の部分から始めている点で、どちらかというと人間や政治の動きに関心が深かった拙者に、戦争もまた人間学の大事な一部、文化なのであると再認識させてくれました。著者は戦後日本から(意図的に)失われた「戦争」という知識を、極めて平易な言葉で初歩の初歩から解説してくれます。ニッポン語の本で、これだけ戦争全般を俯瞰した本は、他にないかもしれません。お値段もお徳用で確か1000円でお釣りが来てたと思います。クラウゼビッツ、ジョミニ、ヴォーバンの城塞論、孫子等々も面白いですが、まずこの解説本で脇をかためておくと、面白さが倍増します。

 追記:ただし、同書の18世紀に対する取り扱いには、拙者、不満があります。同書は18世紀を「昏睡する陸軍戦術」の時代と規定し、グスタフ王以後の戦術進歩が滞った世紀としていますが、異論がありやす(´・ω・`)ノ。これまた以前にも指摘しましたが、フェリペ2世の時代には傭兵に毛が生えた程度、四万の軍で覇権が握れました。ところが太陽王の時代にはそれが二十万にも、三十万にもなった。今日見られるような軍のマス・コントロール技術はこの時代に生まれたといってよいのだろうと思うのです。(軍服、階級、国家による保障制度等々)軍の巨人化は、そのままナポレオンの市民武装国家に結びつきます。グスタフ王当時の素朴な軍制では、おそらく不可能な事で、この17世紀後半から18世紀にかけての時代こそ、欧州とその他の地域(中東、アジア、極東)を決定的に隔てた「発明」の世紀であったろうとRotaは考えています。太陽王の将軍たち、オイゲン公子、そしてジョン・チャーチルらの活躍がなかったなら、大規模な国軍は生まれず、ナポレンも誕生せず、しこうしてクラウゼビッツなども生まれ得なかったでありましょう。
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by rotarotajp | 2006-08-09 18:43 | バロック

(´-ω-`)ZzzzZzz

 目がギンギンにさえて、ゲームもやれば本も読み、しかし寝れない。もう死にそうです。文字を書いていると眠くなる性質なので、いくつか今晩気付いた事を列記。今から寝てどうするという説もありますが・・・・

 一、だいぶ昔になりますがデビッド・ブリンのポストマン(映画にもなりました)を読んで「メールを確実に届ける郵便員が民主主義の礎か!」と感激した思い出があります。(こうやって書くとバカみたいですが、詳しくは原作で)で、あの郵便員の「絶対に届けるぞ!」という執念ですが、某書を読んでいて、実は歴史的背景があるのだと教えられました。簡単な理由です。昔の郵便は受取人払いだったというのです。郵便員は受取人にメールを届けなければ金が貰えない。だから懸命になる。考えてみれば当然なのですが、郵便制度が確立された便利な時代に生きていると、不自然に思えてしまいます。

 二、ニッポンは衣食住ですが、ドイツでは住食衣だそうです(ドイツの都市と生活文化参照:小塩節著)。ふーん、と読み飛ばしましたが、そういえばヤバイ職業の人なんかは住居(不動産)にお金をかけず、洋服や宝飾品(動産)に大金を投じると聞いたことがあります。イザという時、家は持って逃げられないが、車や宝飾品は足にもなるし逃走資金にもなる。ニッポンの住文化はなにぶん木紙の家ですから、地震が来れば崩れるし、火事になれば燃えてしまう。ヤバイ人の生活と変わりません。イザという時は逃げ足の速い人間が生き延びる。棲家に愛着を持っては命にかかわります。自然と順番は「衣食住」となったのかなぁ、と考えながら、しかしそれにしては「住」の値段は高いな、と現代家事情に思いをいたし終了。

 三、さて、最近のレバノンは修羅場であります。イスラエルにとっては米の成功がいいお手本になったようです。「なにはともあれトコトンやれ!」の精神で、国際社会が騒ごうが喚こうがお構いなし。北の例をあげるまでもなく「無理が通れば道理ひっこむ」のが昨今の風潮。おとなしくイイ子ぶったって、何のご褒美もありません。自分が欲しいものは強欲に取りに行く。米の保守層がバックについているから国連施設を爆撃しても大丈夫。力が正義です。と、その辺は(批判してるわけではありませんぞ)ともかくとして、アメリカで隠然たる勢力を誇る福音派の人々。聖書には世界の終わり、キリストの再臨が実現されるには、まず世界中に散っているユダヤ12部族がイスラエルに集結するとあるそうです。だから福音派の人はイスラエルが何をしようと、比較的穏健に見守ります。「イスラエルが強くなり、シオニズムが成熟していく事」=「世界の終わり、ハルマゲドンの先触れ」。昨今の中東の混乱を見て、いよいよ時は来た!といきり立つ人もいる。そういう系統の人のトンデモ本によると、まずアラブとロシアが手を結び、欧米と全面戦争、その次は中国が立ち塞がり、やはり全面戦争。しこうして俗世の悪は滅び(つまり欧米だけが生き残り)、キリストの再臨とあいなるのだそうです。石原莞爾の最終戦争論よりよほど荒唐無稽ですな。
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by rotarotajp | 2006-08-08 05:30 | 時事

(´・ω・`)

実に頭が痛い。頭痛である。ついでに鬱モードなので何事にも否定的である。こういう時はおとなしくテレビでも見ているに限るので、BSで再放送中の「世界から見たニッポン明治編2」を鑑賞中である。なかなかオモロイ。録画しときゃよかったなぁ。見始めたのが北洋水師の定遠(鎮遠だったかしら?)が出てくる所で、目が点に。あれまぁ、沈んだはずだがなぁ?と首をひねること数分・・・・調べる元気がないので放置しつつ(*´∀`)画面に見入る。西太后の改革潰し!!あわれ清国人民よ・・・なんと、あの北京大学設立時にニッポンから招かれた講師が20数名も・・・うううん・・・帝国主義・・・・オランダやフランスはやっぱりひでぇ国である・・・むぅ・・・・東遊運動・・・ふむふむ・・・・おもろい。現在も横目で見ながら書き込み中である。・・・(´Д`υ)・・・・昭和編ではこのアジアのニッポンに対する憧れがボロクソになるんだろうなぁ。でもね、昭和がボロクソなのは戦争に負けたからなのですよ。だって明治と昭和のニッポンは本質的には変わらないのだもの。明治では戦争に勝ったからアジアのアイドル、昭和ではアジアを巻き込んで負けたから極悪人。世間様からどう見られるかなんて気にしちゃイカンですヨ。と、番組の基本理念に疑問を感じてきたので見るのやめるかな・・・あ、もうすぐ終わりか・・・・この際一応見ておくか・・・・がぁぁぁ頭いてぇ(`・ω・´)
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by rotarotajp | 2006-08-06 20:38 | 私事