日々是勉学


by rotarotajp
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ハイジ

 「アルプスの少女ハイジ」(角川文庫版)を読みました。
 前にハイジを読んだのは小学生の時だったと思います。

 ハイジの世界には、読後の印象とは違い、実は様々な不幸がひしめいています。
 過去にとらわれた偏屈者の山男、目の見えない老女、足の不自由な少女とその父親、家族を失った医者、字が読めない羊飼いの少年。わびしい山の生活、貧しく厳しい村の生活。

 ところがその全てが、ハイジという少女を通過すると、善になり、汚れのない少女マンガの世界のように輝きだすのです。瞳の中にお星さまキラキラというやつですな。

 ハイジは救いの象徴です。

 もっとも読み方しだいでは「あまりに都合がよい」ということにもなるでしょう。
 ハイジはほとんど人間離れしていて、人間らしい失敗の芽をほとんど持っていません。
 作中、ハイジは透明な、歪みのない鏡のような少女として描かれます。
 悪意の人は自分の悪意を、善意の人は自分の善意をハイジにみるのです。

 ジュブナイルといえばジュブナイル。ミルクのような小説だと思います。
 そして強く宗教的な小説です。

 実はこれほど宗教の気配が濃い小説だとは、以前は気付きませんでした。おそらく拙者が子供の頃に読んだ物は抄訳版だったのではないかと思います。
 この物語のキーワードは上にも書きましたが「救い」です。ハイジの紹介が終わる中盤以降になると、その救済は信仰によってもたらされるというテーゼが貫かれます。

 こういった筋書は、どうも拙者にはナチのユーゲント運動のプロパガンダや、その「ハイム」を想像させるものがあって、胡散臭さを禁じえないところなのですが、物語に魅力があるのが困りモノですネ。
 谷深ければ山高し。




世襲

「下流の子は下流」は本当か?
http://diamond.jp/series/newdw/08_08_30/

この記事の

「学歴や資格、地位を得るには、試験など各種の選抜システムを経るだけに、本人は「自力で得た成果だ」と錯覚しがちですが」

の部分。

ちょっと書き改めまして・・・

「政治経歴や議員バッジ、大臣職を得るには、選挙など各種の選抜システムを経るだけに、本人は「自力で得た成果だ」と錯覚しがちですが」

に、すると、あら不思議。とってもホットな話題に・・・。

 総理御自身の批判をかわすためかもしれませんが、小渕氏の入閣はいくらなんでも早すぎるのでは・・・。まあ、きっと実力のある方なのでしょうが、

「本当らしく聞こえる嘘はいってもよいが、嘘のように聞こえる本当のことは、なるべく言わぬほうがよい」といった言葉が家康にあるとか。
 もうしばらく待ったほうがよかったのではないかな、としみじみ。
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by rotarotajp | 2008-09-25 18:34 | 私事
(注意:以下愚痴全開)

「君は一体何のために~しているの?」と根源的に問われて、答えられるヒトが果たしているだろうか?
 生きていること自体、誰にとっても謎のはずだ。

A「なぜ君は生きているの?」
 正常なヒトなら
B「知らんがな」
と、怒って答える。
B「で、おまえは一体何のために生きとるねん?」
 そこで会話終了。

A「君は一体何のために~しているの?」と、問うヒトにはこう答えたい。
B「自分のための会話なら壁に向かってしてくれ。こっち向かないでね。不愉快だから」

 調子がいいときならともかく、調子が悪い時に聞くと、頭からカチンとくる。
(今月の半ばぐらいから絶っ不調だぃ。べらんめぇ)

 みんな自分に何か意味を持たせようとして生きている。
 あたりまえじゃないか。
 そんな普遍的な産みの苦しみも知らんのか。
 そりゃ死産の時もあるヨ。おぎゃーといわない子供の骸を抱えて泣いて、もだえて、でも、それから次の子作りにまた励むんだ。
 ばかやろめ。

 ・・・・

 カルシウムが足らんのかなぁ。牛乳でも飲むかな。
 ・・・木仏でも彫って精神を鍛えるか・・・
 般若心経・・・いや・・・ハマりそうだから止めとこ。

 鳥の唐揚一気食いで勘弁してやる。
 まいったといったら許してやる。(ここらへん意味不明)
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by rotarotajp | 2008-09-23 19:14 | 私事

農水

「なんでぇ、どうせ福田政権は死に態だし、もうすぐ選挙だし、ゲンの悪い農水大臣なんかやってたって何の得もありゃしねぇんだ。そんなに文句いわれるならやめてやらぁ」と、啖呵をきったかのような農水大臣の辞任。辞めようが辞めまいが、もう福田内閣は店じまいが確定しているのですから、キレた感がいい具合に滲み出ています。
 もっとも御大将の方も同じような感じでお辞めになっている(実際にはまだ在任中ですが・・・)わけですから、一概にこの方の辞め方がおかしいともいえない。

この辞め方の雰囲気はよくいえば江戸っ子。でも御出身は福岡なんですね。
 公式HPでみると、なんと身長186cm!きっとテレビや写真ではない「生身」のこの方は、すごく目立つ、輝くような御方なのでしょう。

 汚染米の流通は三笠フーズでは10年ぐらい前からなのだとか。
 1998年の農水大臣は中川昭一氏。同氏の公式HPによると在任は98年7月~。2005年にももう一度やっておられます。この十年間、この地位にのぼられた方は、あわせて十数人はおられますでしょうか。
 表に出た時のトップが責任をとる、というのは、いわば社会通念ですので(本当はおかしいいと思いますが・・・過去にさかのぼって一番責任ある人を引っ張り出すべきでしょう)、辞められるのは構わないんですが、できれば厚生労働省などとも連絡を取り合って、大臣在任の最後の御仕事として、実際にどの程度健康被害が起こりうるのかを研究、開示していただきたかった。結果から原因を推測するのは不可能だろうけど、それなりの追跡調査は出来るはずではないかと思います。その取り組みがあるかないかで、全然印象が違う。(もしかすると「人体に害がないからジタバタしていない」発言がこの「情報開示」だったのだろうか・・・)

 さて、中国の粉ミルク&牛乳問題。実は北京オリンピック前に粉ミルク問題は発覚していたが(死人も出ていたが)どうもこの華々しい国家事業に配慮して隠蔽されていた(工作されていた)ようだという報道が、あまり目立ちませんが一部にあります。

 メラニンOrz 混入は「業界の暗黙のルール」と、どこかで聞いたような言い回しの報道もあります。
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008091801000873.html

 隠蔽については続報があまりないので嘘かマコトか、Rotaのアンテナ加減ではまだ不明ですが、問題を実際に処理し、責任者(と思われる人々)を処罰し、情報を公開している中共政府の対応は、「本当にこれが天安門と同じ党政府なのかしら?」と思うぐらい積極的。(日本よりマシかもしれない)。

 この事件「全ての子供にミルクを」と、いうホロリとくる政府方針が関連しているともいいます。
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200809190001a.nwc

 もし政府のどこかで隠蔽があったとすれば、それらの努力も水の泡ですね。

 チャイナ・フリーもいいですが、わが日出御国の方々も、よくいえば商魂逞しい。
 こうなるともう、選ぼうにも選べない。
 いっそ食品報道なんかしない。食品表示もすべてなくして、当たるも八卦当たらぬも八卦の占いシールでも貼っときゃいいんじゃないですかね。クッキー・フォーチュンみたいなの。
 例えばお米を買ってきてシールを剥がすと「おお、今日のお米は大吉だった。きっと大丈夫!」なんてね。
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by rotarotajp | 2008-09-19 23:09 | 時事

失敗

The Beatles - Baby It's You
Shalalala~♪いいねぇ。

で、話は違うのですが、FailBlogの写真が実に面白い。
http://failblog.org/
 ボケっと観てると世の中広いなぁって気になります。

 立川談志氏は、「落語は47士じゃない。逃げちゃった他の赤穂浪士253人がどう生きたかを描くもの」といったような事を御弟子さんに語られたそうですが、失敗には確かに人間味があります。
 まあ、それでもできれば失敗なんてしたくない。
 たかが人生、されど人生で、ナカナカ難しいものです。

 ちょっとズルをしようとして失敗してしまうこともママあります。
 そんな人にはお薬ですか・・・↓

http://wiredvision.jp/news/200809/2008091220.html
「人間を善人にする薬物」:道徳心は薬で強化できるか

 でもこれ、「善人」「道徳心」という怪しい言葉を抜いてしまえば、人を思い通りに作り変えられるかということに思えます。

 そういえばアフリカ諸国の内戦では拉致洗脳した少年兵に覚醒剤を与えて恐怖心をなくしていると聞いたことがあります。殊に有名なのはダイヤモンド戦争のシエラレオネの例でしょうか?ウガンダ内戦かな?あれ?ルワンダだっけ?あ、いや、両方かな・・・
 ヒトラーの、いわゆる人狼部隊にも薬物が使われていたと書いた本を読んだ記憶がありますが、どうもはっきり思い出せません。
 日本のヒロポンは何も少年兵用というわけではありませんが、やはり戦闘に適応させるために用いられていました。戦後は文化人などにも愛用され、ヒロポンうちながらステージに出て、幕間に疲れてくるとまたうつ、なんて人もおられたと聞きますが、これは合法だった時代のことです。はい。

 ちなみに少年兵関連はあまり報道されませんが、特にアフリカでは大きな問題の一つとされています。
 ちと検索してみるかな・・・・
 ぬ・・・

http://www.child-soldiers.org/childsoldiers/child-soldiers
「アムネスティで証言した15歳の少女~彼女は夜、家に押し入ってきたLRAのメンバーに拉致された。彼女は逃げ出そうとした男の子を殺すよう仕向けられ~また友達の逃亡を報告しなかった男の子が死ぬまで切り刻まれるのを見た。水のコンテナを投げ出し、銃火を避けて隠れたら殴られた。35日間の戦闘訓練を受け、政府軍と戦うため戦地に送られた」

 むううぅぅ。こんな人類の失敗は暗くなるばかり。

 この辺の革命家や独裁者には薬飲ませたほうがよさそうな・・・
 もう変なもん飲んでたりして・・・。
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by rotarotajp | 2008-09-17 22:35 | 私事

破綻

 経営破綻したリーマン・ブラザーズ、NHKによればその負債総額は64兆円になるのだそうです。


サブプライム問題自体は大半が片付いた後なので、住宅ローン問題が引き金になったにせよ、これは信用収縮、要はバブルが弾けた、と理解すべきものなのだと思います。(わけわかってないのに少々気張って書いてしまいました。反省。難しすぎてわかんねぇです。はい)


 64兆という数字が理解しにくいので少し考えてみました。

 いま人類の総人口が65億程度です。老いも若きも、その全ての人が100円ポケットから出すと6500億円。1000円出すと6兆5000億。1万円出して65兆円です。

http://event.yahoo.co.jp/voluntarylife/moshimo/index.html
 天誅ですな。
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by rotarotajp | 2008-09-16 18:50 | 時事

知らなかった

 久しぶりにクィーンのアルバムを聴くと、若い頃によく聴いた音楽だからか少しホロリとします。そしてもちろんボーカルのフレディ・マーキュリーの劇的な死が頭をよぎりますデスネ。少し上の世代ならジョンレノンの死をあげるのかもしれませんが、拙者はビートルズ・ファンでもそちらは実際に体験していないので、あまりドキリときません。やはり同時代性というのが大きいようです。マイケル・ハッチェンスの死も衝撃だったもんなぁ。

 ところで曲の由来やら、フレディ・マーキュリーの生い立ちやらをネットで検索しておりましたら、彼がアフリカでペルシャ系インド人として生まれたと書いたページをみつけて驚愕しました。ペルシャからアフリカに逃れた少数民族の子孫であるとの事。(民族背景複雑すぎてわけわからん)高校生の頃までインドで過ごしておられたそうです。
 これ生前は公開されていなかったのだとか。時代的に公開できない雰囲気があったのかもしれません。たしかにイギリス人離れしたところはありました。いや、それどころか人間離れして輝いた人でありました。
 彼の病気が確定したのは87年だったそうです。KindOfMagicライブが85年だったか86年だったか、そのすぐ後。今も生きておられたらミック・ジャガーのように元気よくステージを跳ねまわっていたかなぁ。
 器用で小奇麗な複製品じゃない、やたらと太い所が実によい御方でありました。

 人に優れた方は若死にするっていいますけど、最近本当にそうじゃないかと思うようになりました。この人はなぁ、という方は次々と死んでしまう。それとも若死にするから人に優れていると思うのか。
 長生きする憎まれっ子も一杯いますから、きっとそう思うだけですね(笑
 ミック・ジャガーやデビット・ボウイ、あとマドンナなんか、もう永遠に生きそう。まさにテフロン・スター。

 フレディ・マーキュリーのLoveKillsは当時の大のお気に入りでした・・・今聴くとマイルド過ぎていて面白みにかけます。これは映画「メトロポリス」のリマスター版のサウンドトラック曲だったので、映画の方の不思議な(異様な)雰囲気と曲が混じりあって記憶に残ってるのかもしれません。いまメトロポリスの断片を観ると(戦災の為完全版を観ることは不可能だそうですが)戦前ドイツの若い左傾化と保守の古典美との融合が感じられて実に良。面白いというには今の世界では冗長にすぎるかもしれませんが、ナカナカのもの。26年版は著作権切れだそうで、安価に手に入れられるはずです。
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by rotarotajp | 2008-09-14 22:48 | 音楽

魔術

 思えば小泉元首相はスゴイ政治家だった。元首相は郵政改革という、一般の国民がなんら利益が感じ取れぬ改革を断行、社会主義的互助社会を崩壊に導いた。普通なら「やめろ!」の大合唱が起こっても不思議はない。それなのに、今も元首相を懐かしむ声は大きい。
 偉大な政治家は、つまりヒトラー総統にせよ、チャーチル首相にせよ、またケネディ、レーガン元大統領にせよ、艱難辛苦の茨の道を国民に差し出しながら、その痛みを受ける当の国民の圧倒的支持を得た。
 まったく不可思議極まりない。
 わたしが思うに、彼らは魔術師なのだ。日本風に陰陽師といってもよい。
 術が破れると、時に高みから引きずり下ろされて八つ裂きの目にあうが、その術の頂点で仕事を行う時には式神が奇跡を起こす。
 福田首相はその点で偉大な政治家ではなかった。
 首相は、なにせ首相になられたほどの御方だから、人に隔絶して優れた方なのだろうが、おそらくは山羊を生贄に供えて天佑を乞う、魔術師のような中世的亡霊、妖怪ではなかったのだ。だからこそ国民の手酷い拒絶にあい、支持率も地を這った。
 現代の魔術師の魔法の杖はマスメディアだ。
 わかりやすい簡単なメッセージを繰り返し発信し、自分のイメージを管理し、目的を達成する。まさか一億国民の英駿がことごとくテレビや新聞に集まるわけでもあるまいに、政治の場にメディア関係者が多いのは、つまり彼らが現代の、隠された魔法の呪文を修得しているからではないのか。目立つところでも厚生労働大臣、東京都知事、大阪府知事、宮崎県知事、そして今回の自民党総裁候補のうち二人までが事実上メディアが産み出した政治家だ。

 これを衆愚政治といわずに、一体何が衆愚政治なのか?人は傀儡回しの指のまま動く泥人形だ。頭を捥いでおけば、一層それらしい。

 ところで、まもなく小沢総理が誕生するかもしれない。
 その治世の長きを祈っても無駄になりそうだ。
 小沢氏は魔術のかけかたを忘れているのではないかと思う。
 表を退いてフィクサーに徹し、院政をひいて、ぜひとも機能する二大政党制を確立して欲しいもの。それはそれで別の問題がありそうですが・・・ふふふん

 ツンテケテンテン♪ツクテンテン♪

 今年まいろよお伊勢の宮へ 花の三月半ば頃
 お伊勢よいとこ菜の花つづき 歌もなつかし伊勢音頭~♪

 あ~らよっと!
 あ、俺の頭が捥げた・・・
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by rotarotajp | 2008-09-13 20:52 | 時事

ホラー

 真昼間、弁当をつかっている旦那のもとに亡くなった先妻の幽霊が出てきます。
 ひゅ~どろどろどろ~
 まだ若い幽霊だから、ずいぶん色っぽい。髪には紅珊瑚の簪がさしてあったりして・・・
「わぁ、驚いた。なんだ、おまえじゃないか。なんか恨めしいことでもあったか?」
 幽霊、答えて曰く「いいえ、恨めしいことなんか何にもないけど、あの世は寂しいから、あんたの顔が見たくて出てきたの」
 旦那は「へえ、」とうなずき、沢庵を一切れ飲み込みながらあたりを見渡します。
 穏やかな日和で、オドロドロしいところなんか一つもありません。
 路地の向こうでは子供たちが元気よく遊んでいました。
「それにしても、おまえ、もっとそれらしい時に出てきたらどうだえ?こんな時間に出てきちゃ沽券にかかわるよ」
 幽霊、首をひねって、
「それらしい時っていつ頃さ?」
「いや、だからさ。夜の丑三つ時とか・・・」
 幽霊、可愛らしく首を横に振って、
「あたしゃ夜は怖いから嫌だ。幽霊が出るもの」

 と、こんな風な古典落語が江戸時代にあったらしいです。
 参照本が思い出せないので細部は記憶頼り。

 日本で鬼というと大江山なぞに生息する角の生えたアレですが、中国では鬼といえば幽霊のことです。「鬼は帰なり」といって、死人の魂が帰ってきたことをいうのだとか。
 なんでまた日本の鬼はあんなに筋肉隆々で逞しいのかしら、と思いますが、理由は知りません。王朝の頃はナヨナヨしてますから武士文化の影響なんでしょうかね。

 ところで中国の鬼は、時に人に騙されたりもします。
 なんとも商魂逞しい人もあったもんですが、こんなお話があるそうです。

 ある男が荒野を歩いていると幽霊(鬼)が出てきました。
 すかさず男は
「おまえは何だ?」
「おれ?おれは幽霊だけど・・・」
「うむ、じつはおれも幽霊だ。幽霊になりたての新米幽霊だ。ちょっと話そうよ」
 男と幽霊は連れ立って歩きます。
「おれは新米だから知らないんだが、幽霊というのは何が苦手で何が好物なもんかね?」
 人?のいい幽霊。ちょっと考えてから、
「うん、男の鼻汁が嫌いで、女の髪の毛が大好物なんだ」
 新米幽霊に優しく教えてあげているわけです。新人イジメに余念がないその辺のお局さまよりよほど心掛けがいい。
 幽霊は人里に出るとドロンっと動物に化けました。人間に見つかってひどい目にあわされないための用心なのでしょう。
 男はすかさずその動物(鶏や羊だそうですが)に鼻汁をつけ、もとの幽霊に戻れないようにしてしまいます。
「あ、何をする!」
 もう男は答えません。
 男はその幽霊に容赦なく縄をかけ、市場で肉として売り払ってしまいました。ずっとそれを狙っていたのかしらと思わせる、実に抜け目ない、素早い行動です。
 これが意外にボロい儲けになりました。当時のお金で1500金。今のお金にするといくらなのか知りませんが、仮に15000円ぐらいとしておきましょうか・・・
 味をしめた男は、以後、女の髪を握って幽霊を誘い出し、騙して里で売るを繰り返します。余った幽霊の肉は自分で食っちまう。
 日本の宗教観では考えられないですね。
 これは清の頃の本(耳食録)に載っているお話だそうな。(参照:鬼趣談義)似た物語は南朝の頃(隋の前)からあるとのこと。
 幽霊じゃなくても化けて出て恨みをはらしたくなるようなお話です。

 人のいいものが文字通り食い物にされる寓話。実にホラーですな。
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by rotarotajp | 2008-09-11 19:53 | 時事

相撲と汚染米

 力士が大麻を吸った、吸わないの報道が紙上を沸かせているが、どうもたいした問題には思えない。比較的大麻に対する禁忌が緩やかな文化圏で育った、三〇歳にもならん青年?が大麻を吸ってしまった。自分の健康には害があるかもしれないし、伏流煙ということもあるだろう。モノが非合法だから、渡ってはならない組織の人に金が渡ったかもしれない。
 まず、それだけの事件だ。言葉は悪いが相撲ファン以外にはどうでもいい些事。

 汚染米の流通の方はずっと悪質だ。
 健康被害の可能性があることを知りながら、考えうる限りの偽装工作を交え、利益の為に毒物に汚染された米を売りさばいた。
 末端では「きれいな食品」になっていたかもしれないが、これは無差別テロに近い行為に思える。食品業界は勿論、一般の消費者の信頼、そして日本のイメージに計り知れない損害を与えた。

 被害者のように怒りをぶちまける食品加工会社の姿勢も疑問だ。
「汚染米を掴まされたが、最終的に商品として出荷したものは、すべて安全です。検査結果もちゃんとあります」
 食品会社ならそう言い切れて当たり前ではないのか?
 顔を赤くして「騙された」と咆えても、ますます信用を失うだけ。検査結果がないなら、一刻も早く検査をして公表すべきだろう。彼らの狼狽だけがあって、「安全宣言」がない為に、ますます不安が助長される。

 農薬の方はともかく、カビ毒は、輸入食品に頼る日本の食環境では除くことの出来ないリスクなのだという。アフラトキシンをネットで検索すると、この毒が持つリスクが多く記述されている。
 何とも救いのない話で、実に不愉快。
 農水省にしても子供ではあるまい。全体の構造は推測していたと捉えるのが自然だ。

 こうして考えてみると、力士の大麻問題なぞ砂粒一つの事件にすぎない。大手メディアが時間や紙面をさいて、理事が辞任しただの、力士が解雇されただの、愚にもつかないニュースを垂れ流している理由が理解できぬ。
 普段から記者クラブに依存して、自前の情報収集力がないから、真に重要なテーマでこのテイラクなのかもしれない。

 だいたい派手なショー仕立てで総裁選に打って出た政治家が、あれほどメディアに露出しているというのに、この件について発言しないというのは責任を放棄している。野党も同じ。

 ところで最近の不祥事で責任者の地位にあるのは、おおまか団塊から上の世代だろうか?タナボタ、右肩上がり、護送船団で、順調に生きてきた彼らの崩壊は、妙なプライドが見え隠れするぶん、一言で言えば見苦しい。
 運不運は天上のことだ。
 誰だったか、戦国武将の教訓に「崩れようとする家を崩すまいとすると醜くなる。いっそきれいに崩してしまったほうがよい」という言葉があったと記憶している。
 あの会社の社長さんも、潔くお店を崩してしまった方がよかったのではないか。
 世の中のことは持ちつ持たれつ。不況の折、経営者の苦境は誰にだって容易に想像できると思う。だからといって毒を食わされてもよいという人はいない。

 メディアの人は・・・日本に慣れない、悪ぶった力士をコキおろす元気があるなら、まずそれぞれ割腹してください。
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by rotarotajp | 2008-09-09 20:08 | 時事

大鬱でござる。
頭痛が痛い・・・

最近、熊楠氏がマイ・ブーム
http://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/kumagusu/life/life.htm
名利を求めず・・・生涯変人。ここまで強いとスゴイ。
和歌山の人ってこんなかなぁ。
天才でなかったら、本当に迷惑なだけの人。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000093/card526.html

・・これははじめてみた
http://www.aozora.gr.jp/cards/000093/files/24456_11814.html
「飛騨の吉野村の下に人落しと云ふ所あり。昔は六十二歳に限り此所へ棄てしと云ふ」
「人落し」というのが生々しい。
広く似たハナシが残るそうですから、こうした習俗がなくなった後も、爺婆さまに言うことをきかせるために若いモンがこんな怪談を利用していたのかもしれないですね。

しかしこうして熊楠氏の文章を読むと雑学クイズ王にしか思えません。
まあ、昔は博識=博士だったわけだから・・・いいのかな・・・汗

む、なんか元気になってきた。
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by rotarotajp | 2008-09-07 19:23 | 私事