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日々是勉学


by rotarotajp
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さて、Rotaは痔主さまであります。冬ともなると一日に数回は脂汗を流して痛みに悶えとります。最初に自覚したのが高校生の頃ですから、もう結構長い付き合いです。血がダバっと出まして、怖くなってバイト先のマスターに相談したら「あ?」と遠くを見る目で答えていただきました。まだRotaも小僧でしたよ。いやはや懐かしい冬の日の思い出です。何故突然「痔」の話かというと「パージェス頁岩」と一緒に「江戸病草紙」(立川昭一著:ちくま学芸文庫)という本を読んでおりまして、そこに「痔」の記載があったからです。痔主は痔の話になると被虐本能がうずきだします。その本にあったのは痔の治療の痛さを線の太さで表した(江戸時代の人が描いた)「グラフ」でありまして、その線が太くなっていくのがドキドキもの。実になまなましいシロモノでありました。江戸といえば、芭蕉さまも痔主であったと聞いた事があります。「下血など度々はしり」とその書簡に残しておられる。そうした痛みに耐えて歩いた日本の古道はどんなであったでしょう?痔が痛み出すと「名月散々くたぶれ、発句もしかじか案じ申さず候」と、とてもじゃないが俳句どころじゃない。時には痛みのあまり意識を失いかけるような事もあったそうです。昔は痛み止めなどもありません。芭蕉さまに限らず、すべての人が日々様々な痛みと共生しておりました。こうした絶え間ない痛みが人の忍耐力を鍛え、痛みに対する畏れと、他人の痛みに対する同情を涵養したのは間違いのないところでありましょう。格別羨ましいとは思いませんが、一部過去の人の思想に、なにか黒光りするような凄みがあるのは、そういう事情が大きいだろうと思います。そういえばナポレオンも痔に苦しんだと伝えられています。彼がワーテルローで大敗を喫したのは、痛みのあまり指揮に没頭出来なかった為だとか。歴史上、偉大な人物はみな痔を患っております。加藤清正、徳川家康、乃木稀典、ルイ14世、大岡越前、夏目漱石、野口英世・・何を言いたいのかわかっていただけたと思いますが・・・そうです、Rotaさまは偉大なのです!(あ、自分で言ってしまったよ)(ちなみに、ある調査によると日本の成人4人のうち3人は軽重はあるにせよ「痔主」だということです。うひひひ)
by rotarotajp | 2005-10-23 12:48 | 私事