山寺の和尚
2007年 06月 04日
ある人のBlogに
山寺の 和尚さんは
毬は蹴りたし 毬はなし
猫をカン袋に 押し込んで
ポンと蹴りゃ ニャンと鳴く
ニャンが ニャンと鳴く
という童謡が取り上げられていたので一筆。
「山寺の和尚さん」(昭和12年)作曲:服部良一、作詞:久保田宵二
(曲の方は著作権保護期間中)
この年は死のう団、ゲルニカ爆撃、盧溝橋事件と世相も煤けております。
まるで踊り念仏のような、どこか狂笑を感じさせる歌詞。
名詞だと思います。
一番よりも二番が切なくて―
入り婿の 旦那さん
酒は飲みたし 酒はなし
渋茶徳利に 詰めこんで
グッと飲んで ペッとはく
ペッが ペッとはく
外国に住む「ある人」に聞いた話では、知人の家で飼い猫が死んだ時「どうするのかな?」と観察していたら、死骸を袋に入れてゴミ箱直行だったそうです。
「ちょっとショックだった」と普段はそうしたことをいわない気丈な「ある人」はいっておりました。
赤毛のアン・シリーズの何冊めだったかにも、生まれた子猫をアンが始末する場面が出てきます。場所や時代によって動物への考え方は様々です。今のジュブナイル物に「子猫殺し」の場面を載せたら、まず出版社は買ってくれないでしょうね。
「山寺の和尚さん」の時代には「動物虐待」などという概念はなかったことでしょう。
仏教的な「殺」に対する禁忌が強かった時代ではないかと思います。
「ネズミを殺す猫を和尚がいじめる」という場面は、そういう観点からは勧善懲悪的であり、和尚には相応しくない行為という意味において、滑稽と感じられるのではないでしょうか。
山寺の 和尚さんは
毬は蹴りたし 毬はなし
猫をカン袋に 押し込んで
ポンと蹴りゃ ニャンと鳴く
ニャンが ニャンと鳴く
という童謡が取り上げられていたので一筆。
「山寺の和尚さん」(昭和12年)作曲:服部良一、作詞:久保田宵二
(曲の方は著作権保護期間中)
この年は死のう団、ゲルニカ爆撃、盧溝橋事件と世相も煤けております。
まるで踊り念仏のような、どこか狂笑を感じさせる歌詞。
名詞だと思います。
一番よりも二番が切なくて―
入り婿の 旦那さん
酒は飲みたし 酒はなし
渋茶徳利に 詰めこんで
グッと飲んで ペッとはく
ペッが ペッとはく
外国に住む「ある人」に聞いた話では、知人の家で飼い猫が死んだ時「どうするのかな?」と観察していたら、死骸を袋に入れてゴミ箱直行だったそうです。
「ちょっとショックだった」と普段はそうしたことをいわない気丈な「ある人」はいっておりました。
赤毛のアン・シリーズの何冊めだったかにも、生まれた子猫をアンが始末する場面が出てきます。場所や時代によって動物への考え方は様々です。今のジュブナイル物に「子猫殺し」の場面を載せたら、まず出版社は買ってくれないでしょうね。
「山寺の和尚さん」の時代には「動物虐待」などという概念はなかったことでしょう。
仏教的な「殺」に対する禁忌が強かった時代ではないかと思います。
「ネズミを殺す猫を和尚がいじめる」という場面は、そういう観点からは勧善懲悪的であり、和尚には相応しくない行為という意味において、滑稽と感じられるのではないでしょうか。
by rotarotajp
| 2007-06-04 19:43
| 私事